選球眼を測るセイバーメトリクス〜後編〜/鳥越規央の野球視角

2017年2月10日更新

Plate Discipline 〜打球の見極めを測るセイバーメトリクス〜

近年は1球ごとのデータを分析することにより、詳しく打者の選球眼を評価する指標が提案されています。これらのデータ群はPlate Disciplineと言われています。まずはボールゾーンに来た球をスイングする確率O-Swing%を見てみましょう。

2016年 O-Swing%ランキング

(200打席以上対象)

データ引用:1.02 ESSENCE of BASEBALL
http://1point02.jp/op/index.aspx

BB% やP/PAでも上位の選手がここにも名を連ねています。セ・リーグでは鳥谷敬や丸佳浩が以前より四球が多く、選球眼の良さが評価されていましたが、O-Swing% からもそれが裏付けられていることがわかります。ちなみにO-Swing%の値が大きい打者は以下の通りです。

(200打席以上対象)

データ引用: 1.02 ESSENCE of BASEBALL
http://1point02.jp/op/index.aspx

こちらではオリックスの選手が目立つのは気のせいでしょうか。では逆にストライクゾーンに来た球に積極的に振りにいくタイプを、Z-Swing%のデータで評価してみましょう。

2016年 Z-Swing%ランキング

(200打席以上対象)

データ引用: 1.02 ESSENCE of BASEBALL
http://1point02.jp/op/index.aspx

O-Swing%とZ-Swing%の2つの指標を座標にして表すと、その打者が投球に対してどのように対応するのかが判別できます。

このグラフによると、鳥谷、丸、西川がいるゾーンに位置する選手がNPBでもトップクラスの選球眼の持ち主と言えるのではないでしょうか。嶋はボール球にも手を出しませんが、ストライクゾーンに対してもスイング率が低くなっています。フルカウントまで待ってでも自分の好きな球を向かい入れて打つタイプと言えるでしょう。

その対極にいる、エルドレッド、倉本、ロペス、若月あたりがストライク、ボールともに積極的に手を出すタイプの打者と言えるでしょう。森友哉はボールゾーンへのスイングは平均的で、ストライクゾーンへのスイング確率が高い打者となっています。これは高校の先輩である中田翔も同じようなタイプであります。なお、大谷翔平はO-SwingもZ-Swingも平均的な位置にいる打者となっています。

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