選球眼を測るセイバーメトリクス〜前編〜/鳥越規央の野球視角

2017年2月10日更新

マネーボールで紹介された「オークランド・アスレティックスのGMビリー・ビーンが打率よりも出塁率を重視した」というエピソードは有名ですね。何も塁に出る手段はヒットを打つだけではありません。四球を選ぶ力があれば塁に出qqq、得点源になれるわけです。2013年のWBCでは鳥谷敬が12打席で打率 .000でしたが、出塁率 .400でチームに貢献しています。そこで今回は、選球眼を測るセイバーメトリクスについて紹介します。

IsoDとBB%

まずは2016年の四球ランキングはこちらです。

2016年四球ランキング

四球の実数で順位づけすれば、打席数が多い上位打線に位置する打者が優位になるのは自明です。そこで、打席数に対する四球の割合を示すBB%のデータを見てみましょう。

2016年BB% ランキング

(200打席以上対象)


ちなみに、出塁率から打率を引いた指標IsoD (Isolated Discipline) というのもありますが、死球による出塁が含まれること、さらにはBB%との相関係数が0 .95と強い相関があるため、四球獲得能力はBB%で測るのが主流となっています。ただし、四球は選球眼だけではなく、打者の打力、特に長打力が高ければ相手投手の警戒も加味されて、増加する傾向にあります。そこでもう一つ、選球眼を測る指標として提案されている、1打席あたりの被投球数P/PA を見てみましょう。

2016年P/PAランキング

(200打席以上対象)

P/PAに関しては、日本ハムの選手が上位にいることが目立ちます。なおP/PAはカットでファールにする技術が高いという評価にもつながります。

後編へ続く