埼玉西武の遊撃手、"季節起用"から脱するか/打順美を求めて

2017年3月1日更新

埼玉西武の遊撃手、2012年までは中島裕之(現オリックス、登録名は宏之)が君臨していたが、13年以降はその主が定まらずに4年が過ぎた。この4年間、遊撃を争う顔ぶれはほとんど変わらない。金子侑司、鬼崎裕司、永江恭平らに一昨年から外崎修汰、昨年終盤から呉念庭が加わる。

西武の遊撃の歴史を簡単に紐解く。"西武ライオンズ"が誕生したころ、今と同じように苦労していた。大原徹也、金城致勲、広瀬宰、益川満育、伊原春樹、行沢久隆・・・打順も8番、9番がほとんど。しかし、81年に石毛宏典が入団してから大きく状況が変わった。石毛以降、田辺徳雄、松井稼頭央、そして中島裕之。それぞれの移行で脆弱な期間は1〜2年程度、松井のFA移籍から中島への移行は実にスムーズだった。

話を今に戻す。守備力、打撃力、どちらも正遊撃手としては不可欠な要素であるが、最低限の堅実な守備力は求められる。「最低限」のレベル・・・が低くても困るし、かといって打てな過ぎても使い続けるのは難しい。それが13年に開幕遊撃に抜擢されながら、8試合しか持たなかった永江だった。結局その年、遊撃での先発は24試合に留まる。シーズン最多は鬼崎の72試合。

14年は金子侑が開幕遊撃を射止めるが、早々に永江や渡辺直人にその席を譲ることも多くなる。また、夏場には二塁の浅村が三塁に回ったことで、金子侑自身は二塁での先発が多くなった。シーズン最多は渡辺の78試合。(金子侑は16試合)

15年は鬼崎で開幕。早くも2試合に金子侑が起用されると、前半戦は金子侑が中心に。夏場にはルーキー外崎が台頭、鬼崎が起用された時期もあったが、シーズン最多は金子侑の50試合。(鬼崎は38試合)

そして昨季、開幕は外崎。直に鬼崎、金子侑と例年通りの"季節起用"。前年の外崎に続き、この年もルーキー呉念庭が夏場から起用された。シーズン最多は鬼崎の45試合。(外崎は9試合)

13年以降、開幕先発遊撃手は誰一人そのシーズンの遊撃最多先発出場選手にはなっていない。開幕構想通りにシーズンを戦えていないという現実。辻発彦新監督を迎えての初年度、誰が開幕遊撃の先発を掴むのか、シーズンを通してそのポジションをキープできる選手に開幕を任せたい。

文/カジさん

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